Adobe、iPhone向け無料カメラアプリ「Project Indigo」でSLRのような高品質写真を実現
AdobeがiPhone向けの高品質写真撮影アプリ「Project Indigo」を無料リリース 2023年、Adobeは新しいカメラアプリ「Project Indigo」をiOS向けにリリースし、iPhoneの写真撮影機能をSLRのような高品質なものに引き上げることを目指している。このアプリは、iPhone 12 Pro/Pro Max以降およびiPhone 14以降の全ての非Proモデルで利用可能。Adobeは強力なコンピューティング能力を要求するため、比較的新しいデバイスをお勧めしている。 Project Indigoの特徴は三つ。まず、手動コントロールが用意されており、シャッタースピード、ISO、露出、焦点、温度などを自分で設定できる。次に、自然なSLRライクなLOOKを提供することで写真の質を改善。最後に、コンピュテーショナルフォトグラフィーにより、単一のショットではなく最大32フレームの画像を撮影し、これらの画像を合わせてノイズとその他の問題を軽減することで高品質な写真を作成する。これらの機能により、「スマートフォン風」の一揆した明るさ、低いコントラスト、高い色彩、過度な滑らかさやシャープさが抑えられ、より自然な写真が得られる。 アプリにはPhotoモードとNightモードがあり、暗い環境ではNightモードに切り替えることでより長い露光時間を設定し、より多くの画像をキャプチャして画質を向上させることができる。しかし、長時間露光には手ブレを避けることが重要で、三脚などを使用するのがベスト。 また、IndigoのコンピュテーショナルフォトグラフィーはRAWフォーマットとJPEGフォーマットの両方に対応しており、RAW写真の保管スペースを節約しながら高画質な写真を拍摄可能だ。アプリを使い始めるには、対応デバイスであることを確認し、App StoreからダウンロードすればOK。異なるモードや手動コントロールを試し、ビルトインのCameraアプリとの差を確認することもおすすめである。 未来への展望 将来には、AdobeはAndroid版Indigoの開発と、パーソナライズされたLOOK選択、高品質ポートレートモード、パノラマやビデオ録画モードの追加などを検討している。「Indigoは、コンピュテーショナルフォトグラフィーとAIの最新進歩を活用した統合型モバイルカメラと編集体験への一歩です」とAdobeは述べている。 同社は、休閒的なモバイルフォトグラファーだけでなく、手動コントロールと最高の画質を求める上級者や、新しい撮影体験を楽しみたい人にとっても魅力的なアプリを目指している。 業界関連者の反応 モバイル寫真分野のプロたちは、Indigoの導入によりモバイル攝影の質が大きく向上すると評価しています。特に手動コントロールと多フレーム結合による画質改善は、モバイル寫真の制限点を克服する有力な手段として注目されています。Adobeは、デジタルコンテンツ制作におけるイノベーションを続けており、Indigoはその最新の成果と言えます。