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OpenAI、GPT-5発表でグラフミスに社内謝罪

2日前

OpenAIがGPT-5のライブ発表中に、誤ったグラフを公開し、批判を浴びている。同社は10月に開催したイベントで、新モデルの性能を示す複数のグラフを提示したが、そのうちいくつかに明らかなデータ表示の誤りが含まれていた。特に「モデル間での偽情報検出能力(deception evals)」を比較するグラフでは、GPT-5の「コード分野での偽情報率」が50.0%と表示された一方、OpenAIの旧モデルであるo3は47.4%と低いにもかかわらず、バーの長さがGPT-5より長く描かれており、誤解を招く構成だった。さらに、GPT-5のスコアがo3より低いにもかかわらず、バーが大きく描かれるなど、データと視覚表現の不一致が目立った。 また、o3とGPT-4oのスコアに差があるにもかかわらず、バーのサイズが同一に表示されるなど、グラフの構成に一貫性がなく、視覚的な誤認を誘うものだった。この問題に対し、CEOのサム・アルバート氏は「マジで大失敗(mega chart screwup)」とツイートし、社内の非難を表明。OpenAIのマーケティング担当者も「意図しないグラフの誤り(unintentional chart crime)」と謝罪した。 なお、これらのグラフがGPT-5自体で生成されたかどうかは明らかになっていないが、同社が「幻覚(hallucination)の大幅な低減」を強調する中でのこの失態は、信頼性に疑問を呈させる結果となった。特に、AIモデルの正確性を前面に押し出している同社にとって、発表当日にグラフの誤りが発覚したことは、大きなイメージダウンとなった。

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