HyperAI超神経
Back to Headlines

xAIが新しく発表したAI画像・動画生成ツール「Grok Imagine」に、成人向けコンテンツを生成できる「スパイシー・モード」が搭載された。

2日前

xAIが開発するAI画像・動画生成ツール「Grok Imagine」が、X(旧Twitter)のSuperGrokおよびPremium+ユーザー向けにiOSアプリを通じて正式リリースされた。このツールは、テキストや画像のプロンプトから15秒程度の動画を生成し、ネイティブ音声を付加する機能を備える。特徴的なのは「Spicyモード」と呼ばれる機能で、ユーザーが性的な内容、特に部分的な女性の裸体を含む画像や動画を生成できる点。実際にテストでは、半裸のイメージが生成され、一部の過激なプロンプトはブレーキが掛かり、ぼかされた形で表示されるなど、一定のコンテンツ制限は存在するものの、回避は容易であることが判明した。 Grok Imagineは、GoogleのVeoやOpenAIのSoraといった競合製品とは対照的に、性的なコンテンツの生成を積極的に促進する姿勢を取っている。これは、先月に発表されたエロティックなアニメ調AIコンパニオン「Grok Companion」の延長線上にある。xAIのCEOであるイーロン・マスクは、このツールを「AI Vine」と呼び、かつてのSNS風の短い動画プラットフォームの復活を目指していると語っている。リリース後わずか数日で3400万枚以上の画像が生成されたという。 ユーザーインターフェースは直感的で、テキスト入力や音声入力(マスク氏が「子どもも喜ぶ」と評価)が可能。画像生成は写実的、アニメ、イラストなど多様なスタイルに対応。動画生成は、ユーザーがアップロードした画像を基に、カスタム、ノーマル、ファン、スパイシーの4種類のアニメーションモードから選択できる。ただし、テキストから直接動画を生成する機能はなく、あらかじめ画像を生成する必要がある。 一方で、生成された人間の画像はまだ「アンキャニー・バレー」に陥りやすく、肌が不自然に光ったり、アニメ調に歪んだ印象を残す。また、有名人の画像生成には制限がある。たとえばドナルド・トランプが妊娠している画像は生成できず、赤ちゃんを抱く姿や妊婦の女性と並ぶ画像に限定された。ただし、実在の女性の画像をアップロードしてSpicyモードで加工する際の制限は不明であり、倫理的懸念が残る。 Grok Imagineのリリースは、AIの自由な表現を重視するマスクの哲学を反映しているが、過去のGrokが差別的・反ユダヤ的発言を繰り返した事例から、同様のリスクが再発する可能性も指摘されている。xAIはまだ詳細なガイドラインを公表していないが、技術的な限界と倫理的課題の両面から、今後の監視が求められる。

Related Links