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アラムコと横河電機、ファディリガスプラントで複数の自律制御AIエージェントを実装へ

6日前

アラムコと横河電機は、サウジアラビアのファディリガスプラントで複数の自律制御AIエージェントの導入に成功し、産業用AIの実用化において画期的な成果を上げた。この取り組みは、エネルギー分野における自律制御の新たな地平を切り開くもので、アラムコの持続可能性と効率化戦略の重要な一歩となる。横河電機が開発したAIソリューションは、強化学習に基づく「ファクタリアルカーネルダイナミックポリシープログラミング(FKDPP)」アルゴリズムを用い、酸性ガス除去(AGR)プロセスを自律的に最適化する複数のAIエージェントを連携させた。導入は3段階にわたり実施され、段階的に各工程の最適化を進め、最終的に核心プロセスの自律制御を達成した。 安全性確保のため、横河電機はプラントのシミュレータを事前に構築し、AIエージェントの信頼性と有効性を検証。その後、既存のCENTUM VP統合生産制御システムに統合することで、プラントの安全機能を活用した運用を実現した。現在、詳細な評価が進行中だが、初期の結果ではアミン使用量と蒸気消費量が10~15%削減、電力消費が約5%削減され、プロセスの安定性が向上。また、環境変化に対しても安定した制御が可能となり、オペレーターの手動介入が大幅に減少した。 アラムコ・エンジニアリング・サービスの上級副社長、カーリド・ア・カターニ氏は、「AIを活用した効率化は、持続可能性と株主価値の向上に貢献する」と語り、今後のAI導入拡大に期待を寄せた。横河電機の重野邦正社長兼CEOは、「産業自動化から産業自律(IA2IA)への転換を推進する中で、この成果は安全かつ信頼性の高い自律運転の実現を証明した」と強調。両社の協業は、エネルギー分野におけるAIの実用化の先駆けとして、国際的に注目されている。

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