NVIDIA RTX 5090・5080、MSRP比50%超の高値で販売中 — グラボ価格の現実
現在、多くのグラフィックスカードが定価(MSRP)から50%以上高い値段で販売されていることが明らかになった。この問題について、Gamers Nexusが主要オンライン小売店での在庫と価格動向を調査し、動画でまとめた。同動画によれば、Newegg、Amazon、Best Buyにおける合計420件のリストの中で、定価のまま販売されているのは56件のみで、在庫があるのはそのうち20件だけ。これらの結果から、グラフィックスカードの5%未満しか、公式発表価格で購入できないことがわかりました。 特に悪質なのがNvidiaのRTX 5090と5080で、平均して定価の50%以上高い。これはNvidiaがハイエンド市場において寡占状態にあることの裏返しであり、競争需要が求められています。一方、IntelのArc B580とB570も定価を大幅に上回る50%以上のプレミアムを付けて販売されている。 中でも定価から20%未満高価で売れているのはRTX 5060 Ti(16GB)や8GBのカードである。8GBカードは中級ユーザーやコアユーザーにはほとんど魅力的でなく、需要が低いため価格が抑えられていると推測される。中級カード(400ドル〜800ドル)の平均プライスアップ率は25%(RX 9070 XTを除く)だった。 現状では、定価またはローンチプライスを基準に新規購入時の実際のコストパフォーマンスを評価することは難しく、製品を入手するためには高いコストがかかり続けると考えられる。 AMDは、この傾向を否定しており、以下のように述べている。「$549 / $599の定価がローンチ期間のみであるという報道は不正確です。我々はAIBパートナーと共に努力し、複数のベンダーから$549 / $599(地域別の関税や税金を除く)でカードを提供できると期待しています。同時に、AIBパートナー各社は高級モデルを別途プレミアム価格で提供していく予定です。」 しかし、実際のデータはAMDの主張とは異なり、市場の混乱の原因はメーカー、ボードパートナー、消費者のどちらに也有するのか不明瞭な状況が続いています。定価どおりに製品を購入したい消費者にとって、市場価格が高くついてしまう現状は大きな課題となっています。