リフトと百度、来年欧州でロボタクシー共同サービス開始

米国の大手乗車シェアリング企業、Lyftは10月28日、中国のBaiduと協力して来年、ヨーロッパ各地に自律走行タクシー（ロボタクシー）サービスを展開すると発表した。これはBaiduがヨーロッパ市場に自律走行車の商用サービスを展開する初の試みとなる。両社は、Lyftが保有するグローバルな交通インフラと運営ノウハウ、Baiduが開発する「Apollo」自律走行技術を統合し、安全かつ効率的な自動運転タクシーの実用化を目指す。初年度の展開はドイツやフランスなどの主要都市を想定しており、段階的にサービス範囲を拡大する計画だ。この提携は、AIと自動運転技術の国際的な協業の新たな一例として注目されている。Baiduは中国国内で長年にわたり自律走行の実証実験を進めてきたが、欧州進出は戦略的な転換点と位置づけられている。一方、Lyftは自社のモビリティプラットフォームをAI技術で強化し、持続可能な交通システムの構築を目指している。両社の共同事業は、2025年のサービス開始を目標に、技術検証と法的枠組みの整備を進める。