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扁平鉄健康、IASLC 2025で8件の研究を発表へ AIと多モーダルデータで肺がん治療の新たな知見を提示

4日前

フラットアイロン・ヘルス(Flatiron Health)は、国際肺がん研究協会(IASLC)が主催する「2025年世界肺がん会議(WCLC)」で、8件の研究がポスターおよびeポスター形式で発表されることを発表した。会議はスペイン・バルセロナで開催され、同社が保有する高品質な多モーダル実世界データと責任あるAIを活用した研究が注目される。同社のナサン・ハバード最高ビジネス責任者(CBO)は、「AIはスケールとスピード、かつ従来不可能だった新たな知見を可能にする変革的技術。500万人以上のがん患者データを活用することで、実世界データの新しい基準を築いている」と強調した。 中でも注目されるのは、フラットアイロン・ヘルスとキャリス・ライフサイエンスが共同で開発した「臨床-分子データベース(CMDB)」を初めて活用した研究。このデータベースは世界最大規模の多モーダルデータで、非小細胞肺がん(NSCLC)の進行期患者において、肝転移のリスクを予測する新たな遺伝子サインチャを同定した。臨床データと分子解析を統合することで、高リスク患者の早期特定が可能となり、個別化されたモニタリングや治療戦略の実現に貢献する。 その他の発表内容には、早期NSCLC患者におけるバイオマーカー検査と治療開始の実世界パターン(米英)、第一線免疫療法+プラチナ・エトポシド治療後の広範性小細胞肺がんにおける予防的頭部放射線治療の実世界結果、英国の電子カルテデータに基づくNSCLCの生存予後、NTRK陽性がんなどにおける疾患負担と生存期間の代替指標としてのrwPFSの検証、小細胞肺がんにおける新薬時代の未解決課題の解明、米国における早期NSCLCの治療パターンの変化、肺神経内分泌腫瘍(NEN-L)の治療実態と臨床結果などが含まれる。 これらの研究は、AIと実世界データの融合が、がん治療の効果評価、医療の公平性、新薬開発の意思決定支援にいかに貢献できるかを示している。フラットアイロン・ヘルスはロシュグループ傘下のヘルステック企業として、がん患者のケアをよりスマートでつながったものに変革する取り組みを進めている。

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