Midjourney、AI動画にHDモード登場——クリエイターが注目するクオリティ向上の理由

AI動画生成ツール「Midjourney」が、高精細モード（HD Mode）を正式リリースし、クリエイターたちの間で注目を集めている。この新機能により、従来の標準モデルに比べ、画質の明確さ、動きの滑らかさ、アーティファクトの低減が大幅に進んだ。特にプロフェッショナルなクリエイターにとって、外部のアップスケーラーに頼らずに映画のようなクオリティの動画を直接生成できる点が大きな魅力だ。 HD Modeの主な特徴は以下の通り。まず、出力解像度が従来の標準モデルから720pのネイティブ解像度に向上。これにより、ピクセル化が大幅に軽減され、より鮮明な映像が得られる。また、動きの連続性が向上し、フレーム間の不自然なズレやブレが減少。細かいアーティファクトの発生も抑制され、全体的な映像の一体感が高まった。 ただし、その品質の向上にはコストが伴う。HD Modeは従来のモデル比で3.2倍の料金が発生し、基本プランでは利用不可。プロプランとメガプランの利用者に限定されており、リラックスモードでも動作しない。そのため、予算と品質の両方を重視する高水準のプロジェクトに最適とされる。 多くのクリエイターは、HD Mode導入後、従来の外部アップスケーリング処理を完全に廃止していると報告。生成後の後処理が不要になることで、制作プロセスが大幅に簡素化され、効率性が向上したと評価されている。 Midjourneyは、AI動画生成の限界を再定義する動きを続け、プロフェッショナルなクリエイティブシーンでの活用拡大を推進している。今後、映像制作の現場におけるAIの役割はさらに拡大が予想される。