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YouTube、AI生成コンテンツのスパム対策を強化へ

7日前

YouTibe、悪質なAI生成コンテンツへの対策を強化 YouTibeのフィードは、大量に流入するAI生成コンテンツに埋め尽くされ、この状況は近々改善されそうにありません。代わりにYouTibeは、7月15日からパートナープログラムのガイドラインを更新し、「スパム」として悪質な投稿者の収益化を制限します。YouTibeのPartner Program (YPP) は、一定の視聴回数をクリアしたクリエイターが動画から収益を得られるように設計されていますが、現在ではAIによる量産コンテンツが問題となっており、YouTibeはこの種のコンテンツを「スパム」呼ばれるようなものとして認識しています。 YouTibeにおけるAIコンテンツ問題は、最近特に深刻化しています。多くのチャンネルが偽の情報や誤解を招くビデオを大量生産しており、ユーザーのフィードは「脳内ゴミ箱」のような状態になっています。今年6月に行われたGoogle I/O 2025でも、Googleが多様な音声生成機能を導入したVeo 3を使ってYouTibe Shortsを「ゼロから」生成する新ツールが発表されました。これは、AIモデルで動画と音声を自动生成できるというものです。しかし、これらのモデルは多くのYouTuberのコンテンツを無断で使用して訓練されており、問題が多いと言わざるを得ません。 新ガイドラインにより、AI生成のナレーションや「再利用されたスライドショー」「深い洞察のないリアクションやサマリー形式のコンテンツ」など、大量生産的・反復的な形式の動画は収益化の対象から除外される可能性があります。また、特に Shortsで量産されるAIコンテンツに対しては重点的に取り組むと表明されています。 しかし、何が「大量生産的・反復的」であるかは不明確で、内容規制の大変さを端的に示しています。例えば、連続する偽のハリー・ポッター・ブログが「反復的」コンテンツに該当するかどうかは定かではありません。さらに、AI生成コンテンツの作成方法や収益化テクニックを紹介する「急いで稼ごう」系のアカウントも増えています。これらの中には、YouTibeのルールに違反している可能性のあるものも含まれているでしょう。 収益化の制限によりAIコンテンツの質が向上する可能性はありますが、YouTibeのAI重視戦略は全体的にプラットフォームを下品なものにしてしまう恐れがあります。AIは大量生産の手段となり得るものの、個人の感想やストーリーテリングが欠けているコンテンツは、ユーザーにとって価値がないということでしょう。AI生成コンテンツの急激な増加は、GoogleとYouTibeのAI戦略における課題を浮き彫りにしています。 関連業界のコメント GizmodoがYouTibeに新ガイドラインの具体的な基準を問い合わせたところ、YouTibeはこれは「新しい政策」ではなく「既存のYPPポリシーの軽微なアップデート」であると応じました。AI生成コンテンツの利用に関する曖昧な規定が、依然として問題の根源となっています。YouTibeの母公司Alphabetは、AIの利用を推進する一方で、その影響を適切に管理できていないという批判を浴びています。

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