冷やかし応募から見事内定へ!マイクロソフトの5時間面接で合格した製品デザイナーの戦略
プロダクトデザイナーとして有名なアントゥラ・ダーベーさんが自身のキャリアストーリーについて語っています。彼女は2022年にマイクロソフトのシニアプロダクトデザイナーとして採用され、現在はAIツールのユーザーエクスペリエンスを統括しています。以下に、ダーベーさんの成功の過程と採用の秘訣を詳しく見てみましょう。 前回の応募から1年後、ダーベーさんは再びマイクロソフトにエントリーしました。前回の面接では基礎的な改善点が指摘されており、そのフィードバックに基づいて自社であるホームデポでの業務を変更して設計経験を積むことに注力しました。改めて応募した際には社内紹介もなく、ただWebサイトからエントリーしたものの、すぐにコールを受け面接プロセスに入りました。 初めての面接はマネージャーとのもので、その後は約5時間の全日面接となりました。この中で1時間は彼女の作品プレゼンテーションが行われ、20人以上のチームメンバーが参加しました。面接官たちはプロジェクトのデザイン決定の背後にある思考過程を詳細に質問し、問題解決のアプローチや思索方法を深く理解しようとしました。また、アクセシビリティに関する多くの質問もあったそうです。マイクロソフトは多様性と包含性を重視しており、製品がすべてのユーザーグループにとって利用しやすいこと確認しています。 残りの3〜4時間は様々な役割の人々との個別面接でした。最後に「プリンシパルリサーチャー」から行われる面接では、彼女の個性や過去に経験した困難が問い続けられ、その中で自己評価や強みと弱みに対する認識が強く評価されました。ダーベーさんは、ホームデポでの経験を踏まえ、自分を表現することに難しさを感じていたが、改善するために行動を取ったという具体的な事例を引き合いに出しました。 ダーベーさんが面接で特に上手くいったことは、作品ポートフォリオを視覚的に魅力的に説明できたことです。具体的な問題設定から解決策までのプロセス、そしてその結果がどのような影響を与えたのかを明確に伝えることができました。収益への影響やユーザビリティの改善等の具体的な成果出示は非常に重要だと言います。また、自分の性格や考え方を隠さず、素直に表現することも強調しています。 今後の志願者へのアドバイスとして、批判的思考力を育てることが挙げられます。デザインは単なる装飾ではなく、課題への解決策を提供することで真の影響力を発揮します。大学院での学習経験は複雑なプロジェクトに取り組むことで、その能力を磨きます。さらに、AI時代においては、AIや大規模言語モデル(LLMs)の知識を持つことが核心になりつつあります。AIチャットボットとの対話スキルや、適切な指示を出す能力が求められるそうです。AIツールの使い方を積極的に学ぶことが、マイクロソフトでの就職を目指す人にとって重要なステップとなるでしょう。 マイクロソフトは Diversity & Inclusion(多様性と包含性)、好奇心、良好なコミュニケーション、協働性、責任感を企業価値として強く打ち出しており、これらに合致するかどうかを見極めるために、志願者への深い質問が行なわれます。 以上がアントゥラ・ダーベーさんのキャリアと成功のストーリーです。彼女自身が語るように、面接の準備や自身の成長に対する意識が高く評価された一例と言えるでしょう。