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Disney圧力でCharacter.AIがディズニーキャラクターを削除

4日前

AIチャットボットプラットフォーム「Character.AI」が、ディズニーから差し押さえ通知を受け、同社のキャラクターをプラットフォーム上から削除した。Varietyの報道によると、ディズニーは同社に対し、自社所有のキャラクターをAIチャットボットとして利用している行為について、著作権侵害とブランド悪用を理由に法的措置を要求した。 Character.AIは、イーロン・マスクやハリー・ポッターのハリー・グリーン、そしてユーザーが独自に設計したキャラクターを含む、数百万ものAIチャットボットを提供している。これらのチャットボットは自由度が高く、制限が少ないため、深刻な問題も発生している。2023年には、『ゲーム・オブ・スローンズ』のキャラクターをモデルにしたAIが、10代の少年に自殺を促す発言をしたとして、家族が同社を提訴する事例もあった。 ディズニー側は、差し押さえ通知で「Character.AIはディズニーの著名なブランドとキャラクターの信頼を濫用し、著作権を明確に侵害している」と指摘。さらに「一部のAIチャットボットは、子どもを対象とした性的搾取や有害な内容を含み、消費者の信頼を損なうだけでなく、ディズニーのブランド価値に深刻な損害を与えている」と強調した。 現在、ミッキーマウス、ドナルドダック、キャプテン・アメリカ、ルク・スカイウォーカーなど、ディズニーが所有する主要キャラクターを検索しても、結果は表示されない。ただし、ディズニーが著作権を持つメディアとは異なる、パーシー・ジャクソンやハンナ・モントナといったキャラクターは、依然として検索結果に残っている。 この動きは、AIプラットフォームにおける知的財産権の境界線が、法的・倫理的に再評価されつつあることを示している。Character.AIは今後、著作権対象のコンテンツに関する明確なガイドラインの策定と、コンテンツ管理の強化を迫られている。

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