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アントロピック共同創業者が語る「単純な質問」がAI進化の鍵

1ヶ月前

Anthropicの共同創業者であるJared Kaplan氏は、AIの進歩の鍵は「単純で無知な質問」にあると語った。Y Combinatorのイベントで行われたスピーチで、彼は「とても単純で無知な質問が、大きな進展につながる」と強調した。AIはまだ非常に新しい分野であり、多くの基本的な質問が解決されていないと指摘した。例えば、2010年代にテクノロジー業界では「ビッグデータ」が未来の鍵とされてきたが、 Kaplan氏は「データはどれくらい必要なのか」「どれだけ役立つのか」など、誰もが見過ごしがちな質問をした。その結果、AIの性能がモデルのサイズや計算リソースにどのように関係するかを調べる研究につながり、スケーリング法則の発見に至った。 Kaplan氏は、物理学者としての経験から、シンプルな質問が大きな発見につながると語った。そのような質問により、大きなトレンドを正確に理解できるようになり、多くのツールを得られるという。 AnthropicはAIコーディング分野で注目を集め、2024年6月にリリースしたClaude Sonnet 3.5モデルは、コード生成能力において非常に優れていると評価されている。SourcegraphのQuinn Slack氏は、このモデルが「これまでのものよりも優れている」と語った。また、AnthropicのBen Mann氏は、AIによるコードの改善と高速化は試行錯誤とフィードバックに基づくと語り、コードは実行とテストが容易で、明確な評価指標があるため、研究に適していると述べた。 AI投資家のElad Gil氏も、コードの直接的な出力による測定が研究を進める上で有効だと同意した。一方で、Anthropicは企業からモデルの利用料を徴収し、今後1000億ドルの企業価値に達する可能性があると、Business InsiderのAlistair Barr氏が報じている。

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