「AnyCoder:Hugging FaceのKimi K2モデルで高速プロトタイピングとデプロイを実現するオープンソース開発環境」
新サービス AnyCoder、Hugging Face Spaces で公開——Kimi K2 搭載で高速プロトタイピングとデプロイメントが可能に 2025年7月18日、AIコード共有リポジトリ Hugging Face の Growth Lead、Ahsen Khaliq 氏(X 上の @_akhaliq)によって開発されたオープンソースのウェブアプリ開発環境 AnyCoder が、Hugging Face Spaces に登場しました。 この newly launched ツールは、ライブプレビュー、マルチモーダル入力、ワンクリックデプロイなどの機能を備え、技術的知識が乏しい個人クリエイターから大企業まで、ウェブアプリの「雰囲気コーディング」を迅速に行うことが可能です。Moonshot 社が先週投入した効率的かつ小型の Kimi K2 モデルを活用し、AnyCoder では平易なテキスト入力から HTML、CSS、JavaScript のコード生成を行えるようになっています。 主要機能 平易なテキストからコード生成:ユーザーはアプリケーションの概要を平易な英語で記述すると、Live Preview 窓で HTML、CSS、JavaScript のコードが即座に生成されます。必要に応じてこれらのコードを編集したり、直接デプロイしたりできます。 例テンプレート:Todo アプリ、ダッシュボード、電卓などのテンプレートが用意されています。 Gradio 環境での開発:Hugging Face のオープンソース Python 開発環境 Gradio を完全に利用して作られています。 マルチモーダル対応 ERNIE-4.5-VL モデルの搭載により、AnyCoder はマルチモーダル生成もサポートしています。ユーザーは UI 設計のスクリーンショットやモックアップをアップロードし、功能性のあるフロントエンドコードを自動生成できます。これによりデザイナーやビジュアルに取り組んでいるチームにとって、非常に便利なツールとなっています。 デザインリニューアル ウェブサイト再設計ツールを内蔵しており、任意の公開ページのコンテンツを抽出し、より現代的なレイアウトで再表示します。このプロセスは、ページ構造、メタ情報、画像などを基に実施され、ユーザーからの指示(例:「ミニマリスト風に」「ダークモードを追加」)を元に微調整も可能です。 ウェブ検索インテグレーション Tavily を通じたウェブ検索インテグレーションも提供されます。APIキーを有効化することで、プラットフォームは最新の技術やベストプラクティスを検索し、それらを取り入れたコードを生成します。 OCR 対応 埋め込まれたテキストを持つ画像をアップロードすることで、Tesseract OCR を介してそのテキストを抽出し、コーディングのプロンプトやアプリケーションのコンテンツとして利用できます。 ワンクリックデプロイ AnyCoder は、生成されたアプリケーションを Hugging Face Spaces に即座にデプロイできる機能を持っています。OAuth 認証と必要な権限の付与後、ユーザーの Hugging Face アカウント名前空間の下でアプリをデプロイすることが可能です。デプロイ機能には、Gradio で構築されたフル Python アプリのサポートが含まれ、静的なサイト以上の用途にも対応しています。さらに、Streamlit 対応の開発も進行中です。 コード共有プラットフォームの新たな選択肢 既存サービスの Lovable と同様、AnyCoder は平易な英語入力からアプリケーションコーディングを可能にします。この無料かつオープンソースの「雰囲気コーディングアプリ」は、初心者からベテランの開発者まで、新規プロジェクトをすばやく立ち上げたい人にとって魅力的な選択肢となっています。