AIが90%のプログラマーを置き換える理由
AIがプログラマーの90%を置き換える可能性があると、著者は述べている。これは、AIが過去のプログラミングスキルや作業を迅速にこなせるようになったためだ。かつては特定のプロンプトを入力して簡単な出力を得るだけだったが、現在の高度な大規模言語モデル(LLM)は、JEE AdvancedやUSMLE、バー試験など、世界で最も難しい試験の問題を解くことができる。さらにAIエージェントの登場により、計画、推論、複数ステップのタスクを一貫して処理することができるようになった。この進化は、AIが作業の多くを自動化する新たな時代の始まりを意味している。 また、プロンプトエンジニアリングはもはや「コンテキストエンジニアリング」に進化しており、LLMは生産的なコードを書いたり、デバッグしたり、フルスタックアプリを立ち上げたりすることができる。これにより、AIはスキルや経験が浅いプログラマーを置き換える可能性がある。例えば、AnthropicのCEOも過去に、90%のコードがAIによって書かれるようになると述べている。特に問題解決やシステム設計のスキルが弱い若手開発者は、まず置き換えられるだろう。 筆者は6年間ウェブ開発者として働いてきたが、当時はHTML、CSS、JavaScriptを一から学び、フレームワークを扱って簡単なサイトを作成する必要があった。今では、ChatGPTにただ尋ねるだけで、全くのプログラミング経験がない人でも、完全な製品を作成できる。たとえば、最近のブログサイトの構築では、ChatGPTが数分で完成品を提供した。SEO対策が施された、運用可能なサイトだった。 このように、現在の技術では、かつては時間がかかっていた作業が一瞬で終わるようになった。その結果、価値のチェーンは上昇している。単なるコードの書き込みではなく、問題の本質的な理解や創造的な設計が重要になっている。これにより、個人起業家にとっても開発が容易になり、コードを知らない人でも短期間でMVPを作成し、ビジネス化できるようになった。 AIによる作業の自動化は、開発者にとっても非開発者にとっても良いことだ。プログラマーは繰り返し作業や細かい作業をAIに任せ、より重要な創造的な仕事に集中できる。非開発者には、独自のアイデアで製品を作り、拡大できる新たなチャンスが生まれた。これは、AIが開発の「退屈な部分」をなくし、「意味のある仕事」に焦点を当てる新たな機会をもたらす。