デンマーク、深偽対策へ:自身の顔や声の著作権保護を検討
11日前
デンマーク、ディープフェイク対策に本格着手——個人の特徴を著作権化 デンマーク政府は、市民に自身の身体、顔、声の著作権を付与するため、著作権法の改正を目指している。この画期的な法改正は、ディープフェイクの生成・拡散から市民を保護するためのものだ。『ガーディアン』が報じた。 文化省は法改正の提案をまだ提出していないものの、既に野党からの支持を得ている状況だ。「提案では、全ての人々が自身の身体、声、顔の著作権を持つ権利があるとの明確なメッセージを発信しています。これは現行の法律では生成AIから人々を守るのに十分ではないのです」と、デンマークの文化大臣ヤコブ・エンゲル=シュミット氏は述べている。 一方、アメリカではいくつかの州がディープフェイクに関する法規制を設けているが、主に選挙における悪用や非同意に基づく性的露骨なコンテンツに対するものである。しかし、現在議会が審議している新しい予算調和法案では、州のAI規制権限を10年間奪う規定が含まれており、既存の州法が廃止される可能性がある。 デンマークのこの法改正案は、個人の特徴を適切に保護し、ディープフェイクの脅威に対処する有効な手段となるだろう。同国はこれにより、テクノロジーの進歩に伴う新たな倫理的な課題にも対応する模様だ。