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Oracle、Nvidiaチップの高コストでクラウド利益率が低迷し株価5%安

6日前

オラクルの株価が2日、5%下落した。報道機関「The Information」が内部文書を根拠に、同社がNvidiaのAIチップを数十億ドル規模で調達し、OpenAIなどクライアント向けにリースするクラウド事業で、想定以上に低い利益率に直面していると報じたことが要因だ。同報道によると、2024年8月期のNvidiaチップを活用したクラウド事業で、売上9億ドルに対して粗利益率は14%にとどまり、同社全体の平均粗利益率(約70%)と比べて著しく低い。この差は、高価なチップ調達コストと、競争激化によるAIチップリース価格の引き下げが要因とされる。 一方、オラクルは2025年から2030年にかけてクラウドインフラ収益を100億ドルから1440億ドルに拡大する見通しを示しており、1年間で受注残(残存履行義務)が359%増加したと報告している。この成長予測の中心にあるのが、「スターゲート計画」。同社はOpenAIと協力し、NvidiaのAIチップを搭載した5カ所の巨大データセンターを建設中で、これが今後の収益基盤の核となる。 しかし、チップコストの高騰と価格競争の激化が、収益性の持続可能性に疑問を投げかけている。オラクルはAIインフラのリーダーを目指す一方で、利益率の安定化には課題が残る。今後の収益構造と戦略の妥当性が、投資家の注目ポイントとなる。

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