AI投資の警戒感でナスダックが2日続落、8月1日以来の大幅下落

ナスダック総合指数は、2日連続で下落し、2.2％の大幅な調整を記録。これは8月1日以来の最大の2日間の下落幅となった。市場の不安は、人工知能（AI）への過熱した期待と、その実用化の遅れや技術的限界に対する懸念が重なり、テクノロジー株を中心に売りが加速したことが背景にある。投資家らは、AIの成長が企業業績に直結するか、あるいは過剰な期待に反して実際の収益化が進んでいない可能性に警戒を強めている。特に、AI関連銘柄の価格変動が急激に拡大し、一部の企業では利益確定売りが相次いだ。この動向は、AIブームの持続可能性に対する疑問を再び浮上させ、市場全体のリスク回避姿勢を助長した。一方で、AIの長期的成長可能性は依然として否定されておらず、一部の専門家は短期的な調整を「正常な修正」と評価している。今後、企業のAI導入実績や収益への寄与度が、市場の信頼回復の鍵となる見通しである。