AIアジェントの協働研究で新型コロナウイルスの新しいナノボディを設計
23日前
AIエージェントを活用した仮想研究室が、新型コロナウイルスの新しいナノボディを設計した。この研究は、人工知能と人間の研究者が協力して行う「Virtual Lab」というプロジェクトの一環で、大規模言語モデル(LLM)を主幹研究者として、複数のAI研究者がチームを組んで研究を進める仕組みとなっている。人間の研究者が全体の方向性をフィードバックしながら、AIが実験の計画や設計を担う。この方法で、ESM、AlphaFold-Multimer、Rosettaなどのツールを組み合わせた新しいナノボディ設計プロセスが構築され、92種類のナノボディが作成された。実験による検証では、新型コロナウイルスの変異株に対して効果的な結合性を示すナノボディが確認され、特にJN.1やKP.3などの最新変異株に対して優れた性能を発揮する2つのナノボディが注目されている。この成果は、AIを活用した科学研究の可能性を示し、実用的な科学的発見を迅速に実現する手法として注目を集めている。本研究はスタンフォード大学とチャン・ズッカーバーグ・バイオハブの研究者らによって行われ、研究の主たる責任者であるJames Zou氏が関与している。