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「AIの力を借りて2ヶ月で開発、猫飼いが犬種識別アプリ『Dog-e-dex』を完成」

3ヶ月前

ブロック社の製品デザイナーであるシンシア・チェンは、正式なエンジニアリング教育を受けたことがないにもかかわらず、2ヶ月という短期間で犬の識別アプリ「Dog-e-dex」を開発しました。「Vibe Coding」という方法を使い、ユーザーが犬の写真を撮影し、画像認識で犬種を識別して個人コレクションに追加できるアプリを作り上げました。 チェンは5年前からこのようなアプリをつくりたいと考えていましたが、大きなハードルがあるとしてあきらめていました。しかし、昨年10月にアプリの設計を開始し、フリーランスの開発者を探すためにFiverrを利用しようとしましたが、費用が高く予算内に収まりませんでした。その後、彼女は人工知能(AI)の力を使ってアプリを開発することを思い付き、Replit、ChatGPT、Cursorといったプラットフォームを使い始めました。特にAnthropicのClaudeが役立ったと言います。手順を分解したり、慎重に指示を伝えることで、AIを上手く活用しました。 当初、「Dog-e-dex」は無作為に犬種を生成してしまう問題がありましたが、チェンはこれを解決するために試行錯誤を重ねました。彼女が気付いたのは、バックエンドの知識が不足していたことです。データスキーマや画像の保存場所について理解が深まるにつれて、アプリの開発が進みました。チェンのアドバイスは、AIを「優しい親の役割」として扱うことです。具体的に、意図的にかつ丁寧に指示を与えることで、AIからの出力を効果的にコントロールできます。 チェンはAIが問題解決のための新たな視点を与えてくれたことを評価しています。ただし、デザインや創造性については、「それらは人間独特の要素であり、AIでは代替できません」と話しています。チェンは、「技術的な知識よりも、自分たちの想像力や好奇心、行動力が重要」と述べています。 Dog-e-dexはApp Storeで約75回ダウンロードされ、初期段階にありますが、ユーザーが収集した犬の写真を共有する様子を見るのが彼女にとって大きな喜びとなっています。ひとりのユーザーは、故犬の思い出としてアプリに登録したとメッセージを寄せ、チェンにとってはユーザーの日々を楽しくすることができたことが最も心温まる体験だと語っています。 シンシア・チェンは、技術的な背景を持たなくてもアイデア次第で素晴らしい製品を作ることができる可能性を示しました。彼女の挑戦は、AIを活用した開発手法の魅力と可能性を広げるきっかけとなったでしょう。ブロック社は、デジタル製品の迅速な開発やユーザー体験の向上に注力しているテクノロジー企業です。チェンの経験は、AIがクリエイティブな業務を補完し、技術の壁を低くする潜在能力の一端を明らかにしています。

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