インテル、Arrow Lakeリフレッシュ版を2025年下半期に投入予定 NPU4搭載でAI性能大幅向上
インテルが「Arrow Lake」の刷新版「Arrow Lake-S Refresh」を準備中であることが明らかになりました。2025年後半に発売予定のこの製品は、新しいコアアーキテクチャの導入はなしですが、性能向上のための細かい改良が加えられます。 特に注目すべきは、AI処理能力の大幅な向上です。Arrow Lake桌面CPUには当初、13 TOPSのAI性能を持つNPU3が搭載されていましたが、MicrosoftのCopilot+に必要な40 TOPS以上を達成する新たなNPU4が刷新版に採用されます。これにより、AI機能がユーザーの生活においてより重要となる中で、インテルの製品はAI対応を謳うことができます。 クロック速度も、改良されたIntel 20AプロセスとSilicon Binningによって、若干の向上が見込まれています。なお、 refreshing版では、LGA 1851ソケットと800シリーズチップセットを引き続き使用する予定で、現在のマザーボードとの互換性が保たれる点はユーザーにとって大きなポイントといえるでしょう。 また、P-コアの「Lion Cove」とE-コアの「Skymont」の基本構成はそのままですが、firmwareおよびチューニングの最適化により効率が向上すると期待されています。 ブランド名についてはまだ明確ではないものの、これは「Core Ultra 200」シリーズの一部として提供される可能性が高いです。Arrow Lake-S Refreshは世代交代というよりも、よりパフォーマンスの微調整と市場での製品寿命の延ばし方として位置づけられるでしょう。 来年はNova Lakeの登場予定であり、インテルは18Aノードでの製品展開を続けます。しかしそれまで、同社の減少傾向にある市場シェアを維持するために、この新製品が重要な役割を果たすことになりそうです。