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Cursor、AI企業Koalaを買収しGitHub Copilotへの対抗を強化へ

9時間前

カーソル、GitHub Copilot対抗のエンタープライズ戦略を強化 AI開発ツールのカーソルを手がけるスタートアップ企業Anysphereが、AI顧客関係管理(CRM)スタートアップKoalaのトップエンジニア数名を獲得したことが明らかになりました。この取引により、カーソルは企業向け製品の開発チームを強化し、MicrosoftのGitHub Copilotとの競争に打ち勝とうとしています。 Koalaは9月にサービスを終了する予定で、その理由として「ビジネスモデルの収益化に対する疑問」が挙げられています。Koalaは、約4年前に設立され、30人近くの従業員とVercelやStatsig、Retoolなどの大手顧客を持つ企業でしたが、今年4月に$1500万のシリーズAラウンドをCRVらから調達した後、急速に勢いを失ったと言われています。 カーソルは、GitHub Copilotのように既存の統合開発環境(IDE)への拡張機能という形式ではなく、独自のAI IDEとして提供されることで注目を集めています。同社は過去1年間でマーケティングや営業チームを大幅に拡充し、現在では数十人の社員がフォーチュン500企業のオフィスを訪問し、カーソルのツールがどのように企業に貢献するかを紹介しています。 今年6月には、カーソルを運営するAnysphereは年間契約収入(ARR)が$5億に到達し、NVIDIAやUber、Adobeなど半数以上のフォーチュン500企業と提携していることを報告しました。その後も収益は順調に成長しており、企業との契約がその主な推進力となっています。 しかし、カーソルの競争相手はGitHub Copilotだけではありません。AnthropicのClaude Code製品の迅速な成長により、カーソルは同社との関係を維持しながらも競争にさらされています。さらにGoogleはWindsurfのリーダーシップチームを獲得し、Cognitionは残りのWindsurfのチームを買収することで、両者が有力な競争者となっています。 これらの取引と人材獲得は、大手テクノロジー企業が中小のAIスタートアップを逆取り込みする傾向に似ています。カーソルは、企業全体が利用するプラットフォームとしての地位確立を目指しており、その戦略が成功かどうかは急速に変化する市場でどう動くかにかかっています。 関連者のコメントと各社概要 業界関係者は、カーソルが Anthropic のAIモデルに依存しているにもかかわらず、自社製品を独自のプラットフォームとして展開している点を高く評価しています。また、カーソルは企業向け製品の展開に力を入れており、これが大きな強みとなっています。Anysphereは2019年に設立され、高速な成長を遂げている新興企業です。一方、Koalaは2020年に設立され、AI CRM分野で注目されていましたが、今回の取引で新たな方向性を見出せなかったと見られています。

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