カオス、CEO人事発表:イヴェタ・カバヨバ氏が新CEOに就任、シュテファン・ジーべル氏は執行会長に就任
ドイツ・カールスルーエに本拠を置く視覚設計ソフトウェア企業、Chaosは、2025年10月1日よりイヴェタ・カバヨヴァ氏が新CEOに就任すると発表した。現CEOのステファン・ジーバー氏は、同社の執行役会議長(Executive Chairman)に就任し、戦略的な指導を引き続き担う。この人事変更は、ジーバー氏の長期にわたるリーダーシップに基づく成功を踏まえた、計画的な後継者育成プロセスの成果である。 カバヨヴァ氏は、2025年時点で同社のCOO・CFOとして、経営戦略の策定、事業成長の加速、および今年のAIソフトウェア開発企業EvolveLABの買収統合など、重要な役割を果たしてきた。20年以上にわたりIT業界で経営職を務め、1EやITRSで欧州・米国市場での成長をM&Aを含めて推進した実績を持つ。彼女の経営的実績と組織運営力は、Chaosが次世代の成長を実現する上で最適なリーダーと評価されている。 カバヨヴァ氏は「Chaosの強固な基盤の上に、AIを活用した視覚化技術の強化と、世界トップクラスの建築・デザイン企業とのパートナーシップをさらに深化させたい」と述べ、今後の重点施策としてAI技術の進化と顧客価値の向上を強調した。 ジーバー氏は、同社が専門製品の集合体から、AEC(建築・エンジニアリング・建設)分野の設計ワークフローを包括的に支援するソリューションへと進化したことに触れ、「イヴェタの戦略的視野とリーダーシップが、次の成長フェーズを牽引する」と評価。今後は執行役会議長として、M&A戦略、重要な提携、経営ガバナンスなど、長期的な価値創出に注力する。 投資家側からも、ジーバー氏の貢献への感謝と、カバヨヴァ氏のリーダーシップへの信頼が表明された。Chaosは1997年の設立以来、世界中の建築・デザイン・映像・商品EC業界に10万以上の顧客を抱え、11カ国にオフィスを展開。AIを活用した「AIエンハンサー」や「AIマテリアルジェネレーター」の開発を進めるなど、技術革新を続ける。