Dexcom、AIで食事記録を自動化する新機能を全製品に拡充
Dexcom社は、米国でFDAの承認を受けた初の市販型血糖センサー「Stelo(ステロ)」に、AIを活用した「スマート食品記録」機能を新たに導入した。この機能は、今年年初に発売された「Dexcom G7(デクサコムG7)」にもすでに搭載されており、今後は両機器のユーザーがアプリで食事の写真を撮るだけで、AIが食材を自動認識して食事内容を記録できるようになる。Dexcom G7は、米国で唯一、写真による食事記録をサポートする処方薬用連続血糖モニター(CGM)だ。 同社の最高経営責任者(COO)のジャック・リッチ氏は、「食事は血糖値をコントロールする上で重要な要素であり、新しいスマート食品記録機能により、食事の記録がこれまで以上に簡単かつ継続的に行えるようになった」と語った。また、「ユーザーからの要望が長年続いていた機能の一つであり、この進化により血糖管理がさらに楽になることを期待している」と述べた。 スマート食品記録機能は、DexcomのAI技術への継続的な投資を示すもの。これに加え、同社は以下の新機能も発表している。 Stelo向けの「週次インサイト」:GenAIを活用した、食事・運動・睡眠に関するパーソナライズされたアドバイスや教育コンテンツを提供。 OuraとのStelo統合:血糖データをOuraアプリに統合し、体のバイオメトリクスを包括的に把握できるように。 Dexcom G7のカスタマイズ可能な目標範囲:Clarity Card内でユーザーが血糖値の目標範囲を自由に設定できるようになる。 Glucose Impact:食事や活動、睡眠の影響をより明確に理解できる新機能。 SteloとDexcom G7のユーザーは、iOSとAndroidの最新アプリ版をインストールすることで、これらの機能を活用できる。Dexcomは、25年以上にわたり血糖センサー技術の先駆けとして、糖尿病患者の健康管理を革新してきた。今後もAI技術を通じた健康支援の強化を進めていく方針だ。