OpenAIが83億ドル調達、評価額3000億ドルで急成長
3日前
AI企業OpenAIは、米ニューヨーク・タイムズの報道によると、83億ドルを調達し、3000億ドルの企業価値を達成した。この資金調達は、同社が2024年内に合計400億ドルを調達する計画の一環で、当初の予定より数か月前倒しで実現した。同社は3月にソフトバンク主導のVC連合から25億ドルを調達していたが、市場の強い関心を背景に、その後の調達が大幅に進展。投資家たちが急ピッチで参入を急ぎ、資金調達は過剰応募となった。 報道によると、OpenAIの年間換算売上は120億ドルに達し、ChatGPTの週間アクティブユーザーは7億人以上に達している。ニューヨーク・タイムズは、売上は現在130億ドルに上るとし、年内に200億ドルに達する見通しを示している。政府のAI戦略やマイクロソフトとの戦略的連携など、成長を後押しする要因が複数存在する。 今回の調達を主導したのは、ドラゴネア投資グループ(Dragoneer Investment Group)で、同社が28億ドルを出資。ブラックストーン、TPG、T. Rowe Priceといった主要なプライベートエクイティ・ファンドや、アルティメーター・キャピタル、アンドリーセン・ホロウィッツ、コートゥー、フィデリティなど、著名な投資機関が参加。一方で、初期の投資家たちは、新規戦略的投資家への優先配分により、割り当てが小さくなったと不満を示している。 OpenAIは、AIの商業化を加速させ、完全な利益を追求する独立企業への転換を目指している。同社は今後、AI技術の実用化と収益化の両面で、グローバル市場のリーダーとしての地位を強化する構えだ。