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OpenAI、GPU不足に苦慮 100万基の導入と「Stargate」プロジェクトで計算力拡充へ

21時間前

OpenAIの幹部たちが、計算能力の不足に頭を抱えている。同社のCEOであるサム・アルトマン氏は、2024年末までに100万個以上のGPUを導入する計画を発表しており、その需要は急速に拡大している。アルトマン氏はX(旧Twitter)で「チームに誇りを持つが、今後はそれを100倍にする方法を真剣に考えろ」と投稿し、GPUの増強を急務としている。同社のCPOであるケビン・ワイル氏も、XPrizeのピーター・ディアマンディス氏との対談で「新しいGPUが届くたびに、すぐに使い切ってしまう」と語った。これは、AI開発の現場でGPUが「通貨」のような役割を果たしていることを示している。 GPUの必要性は、単なる研究のためだけでなく、製品のパフォーマンス向上にも直結している。ワイル氏は、より多くのGPUがあれば、応答遅延の低減、トークン生成の高速化、有料ユーザー向け機能の無料ユーザーへの拡張、さらには実験の頻度増加が可能になると説明した。彼は、インターネットの帯域拡張が動画の普及を促したように、GPUの増強がAIの利用拡大を可能にするとたとえた。 こうした背景から、OpenAIはOracleとソフトバンクと共同で5000億ドル規模のプロジェクト「Stargate」を立ち上げた。これは、米国が人工一般知能(AGI)に到達するための基盤を築くことを目的としており、2024年1月のホワイトハウスでの発表で注目された。同社のCFO、サラ・フライア氏も「最大の課題は常に計算リソースの不足にある」と語り、Stargateの設立はその対応策だと強調した。 一方で、競合のxAI(イーロン・マスク率いる企業)も同様にGPUの拡張を進め、5年以内に5000万個相当のNVIDIA H100チップを確保する計画を明らかにしている。GPUの獲得競争は、AI開発の勝敗を左右する重要な要素となっている。

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