マイクロソフト、新卒技術者への給与体系を公開
マイクロソフトの内部給与ガイドラインがビジネスインサイダーによって入手された。この資料には、ソフトウェア大手が技術者を採用する際の一般的な給与水準が記載されており、採用プロセスの透明性の欠如を解消する手がかりとなる。資料は5月に最新更新されたが、優れた候補者に対しては、採用担当者が上位の給与を求める許可を得ることが可能とされている。これは、AI分野の人材争奪戦が激化している現状において、特に重要な点だ。一部のテクノロジー企業はエンジニアや研究者に巨額の給与パッケージを提示している。例えば、オープンAIのCEOサム・アルトマン氏は、メタがエンジニアに1億ドルのサインボーナスを提示していると語っている。また、メタはかつてのアップルのAIトップエンジニアを2億ドルを超える報酬で引き抜いたとされている。 マイクロソフトでは、レベルシステムによって職位の上級度を示している。レベル57〜59が一般的な新人エンジニアで、上級エンジニアはレベル63から、プラインシパルエンジニアはレベル65からとなる。レベルが高くなるほど、その職位は珍しくなる。パートナーはレベル68から、ディスティンゲイシッドエンジニアはレベル70からとなる。 資料によると、レベル70の候補者は、場所によって異なりますが年収最大で40万8000ドルを受けることができる。入社時の株式報酬は最大190万ドル、追加のサインボーナスも含まれる可能性があるが、その範囲は明記されていない。今後の年間株式報酬も最大147万6000ドルに達する可能性がある。 マイクロソフトは、拠点ごとの給与範囲を設けており、ワシントン州レッドモンドの本社には「メイン」の給与範囲があり、サンフランシスコのような生活費が高い地域には「高」の範囲がある。内部資料によると、マイクロソフトの採用は多くの場合これらの地域で行われている。この資料には、年収、入社時の株式報酬、サインボーナス、年間株式報酬、および年間ボーナスの割合などの範囲が示されている。マイクロソフトはコメントを控えている。