AI搭載の先進システムでリハビリクリニックの事前承認を80%自動化、CMS2026対応のリアルタイム資格確認も実現
SPRY Therapeuticsが、リハビリテーションクリニック向けにAIを活用した「Prior Authorization & Eligibility Solution」を発表した。この新サービスは、前払い承認プロセスの80%を自動化し、不承認を最大75%削減する。また、Carelon/BCBS、UnitedHealthcare、Humanaなど主要保険会社に対応し、リアルタイムで無制限の保険適性確認が可能。2026年に施行予定のCMS電子承認義務化に備え、FHIR互換APIを搭載し、電子カルテ(EMR)と連携して一元管理できる。 SPRYのAIエージェントは、治療記録の読み取りから申請書作成、保険会社への提出、承認取得までを一貫して処理。予約日1週間前までに承認を完了し、差し戻しや不備を事前に修正できる。リアルタイムの確認機能により、来院時のキャンセルもほぼゼロに近づいた。クリニックの運営データによると、承認関連の予約キャンセルが数か月間発生していない実績がある。 同社CEOのBrijraj Bhuptani氏は、「承認が失敗すると患者は治療を受けられず、クリニックは収益を失う。AIが業務を実行することで、治療に専念できる環境を提供できる」と強調。人間の品質管理(人間の監視)を組み合わせることで、自動化のスピードと正確性を両立している。 早期導入事例では、Renew Physiotherapyが2か月間で不承認率0.57%を達成。同院の共同オーナーであるセラピストSamantha Strickland氏は、「以前は保険会社への電話に数時間費やしていたが、SPRY導入後はその負担が大幅に軽減され、承認が格段に速くなった」と語る。小規模クリニックでも大手と同等の保険対応が可能になったと評価している。 このソリューションは全国展開中で、9月17日のウェビナー登録も可能。SPRYは、物理・作業・言語療法専門のAIネイティブプラットフォームとして、診療記録作成から請求、支払いまでを統合。行政作業を最大80%削減し、クリーン請求率95%以上を実現。G2とCapterraで高評価を得ており、臨床医が患者ケアに集中できる仕組みを提供している。