HyperAI超神経
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BingがAIでGoogleを追い詰め、世界で11.6%の検索シェアを獲得

5日前

Microsoftは、2年前に発表したAI搭載型Bingの刷新によって、Googleの検索市場シェアを徐々に奪い始めている。同社のサティア・ナデラCEOは当初から、Googleの検索 dominance(独占的地位)を揺るがす戦略を掲げており、その成果が今、明確に現れている。 先日、Microsoftは検索およびニュース広告収益が前年比13%増の16億ドル(約2,500億円)に達したと発表。交通取得コストを除く収益は20%増加し、検索件数の増加と1回あたりの収益向上が要因とされた。この検索件数の増加は1年以上にわたり持続しており、Microsoft検索部門のジョルディ・リバス氏はX(旧Twitter)で、米国におけるデスクトップ検索市場シェアが29%まで上昇したと明らかにした。これは2023年2月にBing Chat(現Copilot)をリリースした直後から2.1ポイントの増加に相当する。一方、Googleは同期間に米国で1.2ポイント、世界で6.1ポイントのシェアを失っている(Comscore、StatCounterデータ)。 世界全体の検索シェアでは、StatCounterによるとBingは11.6%まで上昇(2年前比3.4ポイント増)した。一方、Googleは約90%のシェアを維持しているが、その低下は顕著だ。この変化は一見微小に見えるが、MicrosoftのCVPフィリップ・オッケンデン氏は「検索広告市場で1ポイントのシェア獲得は20億ドルの収益機会」と述べており、規模の大きさが見えてくる。 ただし、スマートフォンやタブレットを含む全デバイスの総合シェアでは、Bingは世界で4%にとどまり、Googleの90%近くに比べて依然として小さな存在である。これは、MicrosoftがWindows上でBingとEdgeの使用を促す戦略が、モバイルでの拡大に比べて効果を発揮している可能性を示唆している。 Microsoftは、Bing Chatのリリース後すぐに1億ユーザーを達成したが、その後はAI戦略の中心を「Copilot」へ移行。ChatGPTやMeta AIといった第三者チャットボットのウェブ接地(web grounding)を支援するなど、AIインフラとしての役割も強化している。こうした動きにより、GoogleもAIオーバービュー、専用AIモードなど対抗策を打ち出しており、両社のAI競争は今後も激化する見通しである。

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