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Google GeminiがAI生成絵本機能「Storybook」をリリース、カスタマイズ可能な10ページストーリーを自動作成

3日前

GoogleのAIチャットボット「Gemini」に、AIが自動で作成する絵本機能「Storybook」が追加された。この新機能では、ユーザーが簡単な説明を入力するだけで、10ページ構成の絵本が生成され、各ページには短い物語文とそれに合わせたイラストが付随する。Geminiはテキストを音声読み上げも可能で、子ども向けの就寝前の物語作りに適している。 ユーザーはアートスタイルを指定でき、粘土人形風やアニメ、漫画風など多彩なスタイルを選べる。また、自宅で描いた子どもの絵などをアップロードし、その画像をもとに物語を生成することも可能だ。実際に試したところ、あるユーザーは「新しい水槽で友達作りに悩むカツオフグ」をテーマに物語を依頼。結果として、水槽内の生き物がマーブルを移動させようとするという展開が生まれたが、物語の展開はやや単調だった。 一方で、生成されたイラストには明らかな不整合が見られた。ある魚に人間の腕が生えている画像が登場し、別のページではスパゲッティソースが「アニメ風の犯罪現場」のように描かれていた。また、母親と息子がテレビを見ているシーンでは、画面が正しい位置に表示されていなかった。同社の公式動画でも、女性が宇宙船を建造する場面で、ハンマーで「トントン」と叩いているシーンに、不明な工具が登場するなど、AIの視覚理解の限界が浮き彫りになった。 さらに、ユーザーが事前に描いたカートゥーン風の猫の画像をアップロードした際、Geminiはその意図とは異なるキャラクターを生成。アートビジョンの共有に課題があることも明らかになった。 ただし、他の多くの物語では顕著なエラーは見られず、全体としてAI生成の絵本としての完成度は高い。現在、Storybook機能はデスクトップおよびモバイルで全球展開されており、Geminiが対応するすべての言語で利用可能。GoogleはAIによる創造的コンテンツの可能性を広げつつも、生成品質の安定化と人間の意図との整合性向上が今後の課題となる。

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