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AWS AIエージェント事業を統括する幹部が退任へ

5日前

アマゾンの主要AIプロジェクトを統括していたAWSアプリケーション担当上級副社長、ディリップ・クマール氏が、職を退くことが明らかになった。クマール氏は、AWSが開発中のAIエージェントソフト「Quick Suite」のプロジェクトリーダーとして、AIアプリケーション戦略の刷新を主導してきた。同製品は、アマゾンがAIを基軸としたビジネスソリューションを強化する上で重要な位置づけであり、クマール氏はこれまでに「Q Business」AIチャットボットや「QuickSight」分析ツールの運営も担当していた。 クマール氏は2023年に現職に就任し、22年間のアマゾン勤務歴を持つ重鎮。彼はかつてジェフ・ベゾス元CEOの首席補佐官を務め、アマゾン・ゴーの無人レジ技術「Just Walk Out」の開発を牽引した人物としても知られる。今回の退任は、アマゾンにおけるAI分野の人事異動の最新事例。彼は現在の役職を4月末まで務め、Quick Suiteの予定発売後に退任する予定だ。アマゾン全体での退職とは限らず、同社内での新たな役割を担う可能性もあるとみられている。 クマール氏の後任として、AWSエージェント型AI担当のスワミ・シヴァスブラマニアン氏が主な責任を引き継ぐ。この人事変更は、過去1年間で複数の高レベルAI関係者が退職した流れの一環であり、AWSのAI戦略の再編が進行していることを示唆している。特に、前年にはAI担当VPのマット・ウッド氏や生成AI担当VPのヴァシー・フィロミン氏、エンジニアリングディレクターのラミ・シンノ氏らが退任しており、アマゾンのAI開発チームの構造的変化が顕著だ。 クマール氏の退任は、アマゾンがAIの実用化に向けたスピード感を高める一方で、人材の流動性も高まっていることを反映している。今後のAI戦略の方向性と、新体制の成果が注目される。

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