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AIが1枚の写真からリアルな3D犬を再構築、VR/ARで動かせるアバター実現

20日前

韓国の蔚山国立大学(UNIST)の研究チームが、1枚の写真からペットの犬の高精細な3Dモデルを生成し、アニメーション化するAI技術「DogRecon」を開発した。この技術は、従来の複数の映像データが必要だった3D再構築を、1枚の2D画像で実現。特に犬の種類や姿勢の多様性、四肢の関節が部分的に隠れる構造といった課題を克服し、リアルな形状と毛並みを再現する。 研究を主導した情報工学大学院の呉京敦教授チームは、犬の種類ごとの統計的特徴を活用し、生成型AIで複数視点を合成。さらに「ガウシアンスプラッティング」技術を応用することで、曲線的な体形や毛の質感を高精度に再現。評価テストでは、従来の動画ベース手法と同等の品質を達成しながら、入力データを大幅に削減した。 従来の手法では、座っているや伏せている姿勢の犬で体が伸びたり、耳や尾が不自然に重なったりする問題があったが、DogReconはこれらの歪みを大幅に改善。さらに、テキストから3D犬を生成する機能や、既存のVR・ARシーンにアニメーションを追加する能力も備える。 開発を主担した初代著者・趙慶洙氏は、「ペットを飼う家庭は25%を超え、人間以外の動物向けの3D技術の拡張は大きな期待がある」と語り、誰もが愛犬のデジタルアバターを作成・アニメーション化できるツールの実現を強調した。呉教授も「生成AIと3D再構築の融合により、ペットのデジタル化が現実のものになった。今後は他の動物や個別化アバターへの展開を目指す」と述べている。 この成果は、国際的な学術誌『Computer Vision』に2025年1月に掲載された。

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