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AI投資家が予言する「超小型企業の時代」:10人チームで10億ドル超の価値を創出

13時間前

テック投資家であるビースマーヴェンチャーパートナーズのパートナー、バロン・ディーター氏は、技術の進化が「マイクロビジネス」の時代を生み出していると指摘した。彼は最近の「20VC」ポッドキャストに出演し、労働市場の厳しさと企業の効率化の関係について語った。ディーター氏は、経営陣が「社員にあらゆるツールを提供し、仕事の本質的な部分、つまり『面白いこと』に集中できるようにする」というメッセージを強く伝えていると述べた。 彼は、企業が人件費を増やさずに事業を拡大できるようになっている現象に注目。特に、AIや生産性ツールの進化により、従来の繰り返し作業や手作業の処理が自動化され、法律、医療、会計などの分野で事務作業の負担が大きく軽減されたと強調した。「手動での要約や転記、間違いの多い作業を減らし、人間の時間を解放している」と説明した。 その結果、10人程度の小さなチームで10億ドル以上の企業価値を達成する「マイクロ企業」が増えると予測。ディーター氏は「これは経済にとって良い兆候だ」と評価。彼のポートフォリオにはアンソロピック、キャンバ、ドキュサイトなど、テック分野の先進企業が含まれている。 一方で、グローバルな大手テック企業は今年も大幅な人員削減を実施している。メタは1月に社員の5%を解雇し、「低パフォーマンス社員の排除」を目的としたと発表。マイクロソフトも2025年に複数回にわたり削減を実施し、7月には9,000件の職位を削減すると発表した。 ディーター氏の見解は、技術が人間の労働を代替するのではなく、より創造的・戦略的な仕事に集中する機会を生み出していることを示している。これにより、企業は人件費を抑えつつも、高い成長と価値を実現できる可能性が高まっている。

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