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AI投資が爆発的増加、メタとマイクロソフトが実績で株価上昇

19日前

シリコンバレーのAI投資が急拡大し、マイクロソフトがその恩恵を享受している。メタ、アップル、マイクロソフト、アマゾンが先週発表した四半期決算には共通するテーマがあった――AI関連の支出が予想を上回り、さらに増額する計画が明らかになった。通常、資本支出の増加は投資家に好ましくないが、今回は逆にメタとマイクロソフトの株価が上昇。特にマイクロソフトは、史上最大の四半期資本支出予測を発表し、株価が急騰。木曜日には一時、時価総額4兆ドルを突破し、史上2社目となる「4兆ドル企業」に。この好調な動きの背景には、実際の収益改善がある。メタは広告収益が予想を数十億ドル上回り、CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は、広告システムへのAI導入が成果をもたらしたと説明。さらに「超知能AI」開発に巨額投資を続けることで、今後も収益拡大が続くと確約した。 マイクロソフトは売上を前年比18%増に伸ばし、クラウドプラットフォーム「Azure」の年間売上は750億ドルを突破、前年比34%増。ビジネスソフト「Microsoft 365 Copilot」の広範な導入が、生産性ツール部門の好調を後押しした。同社は来年、1000億ドル以上をAI関連に投資する予定で、今四半期だけで300億ドルの資本支出を計画。これは同社史上最大の規模だ。 一方、メタは今後1年間で660億~720億ドルをデータセンターと人材確保に投じる。今後数年間で数百億ドル規模のAIデータセンター建設を進め、1つの施設がマンハッタンの面積に匹敵すると語った。同社は、OpenAIの幹部を含む高水準人材の獲得にも力を入れている。 アップルも収益が予想を上回ったが、主因はiPhone販売。同社のティム・クックCEOは、競合に遅れをとらないようAI分野での投資を「大幅に増やす」方針を明らかにし、買収も視野に入れている。 しかし、AIへの巨額投資が収益に直結するかは不透明だ。金融時報のデータによると、2024年中のAI関連投資は3000億ドルを超えるが、需要の拡大は限定的。連邦準備制度(FRB)の報告書は、生成AIの最大の課題は技術自体ではなく「実際の活用」にあると指摘。医療や教育など、非テック分野での普及は進んでおらず、主に大手企業に限られている。 需要が投資に見合った成長を見せなければ、19世紀の鉄道ブームのような過剰投資とその後の経済的混乱を招くリスクがある。AIの収益化はまだ不確実だが、今回の決算発表は、投資が実を結びつつある兆しを示しており、AIバブルのリスクと期待が並存する状況が続いている。

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