Meta、アクションスポーツ向けスマートグラス「Oakley Vanguard」を発表 6デシベル高出力音響で騒音環境でも快適に
Metaが2025年のMeta Connectで発表した「Meta Oakley Vanguard」スマートグラスは、アクションスポーツ向けに設計された目立つ外観と強力な音響性能が特徴だ。筆者は現地で実機を体験し、ラップトップの前ではなく、実際にウェアラブルデバイスとして装着してみた。見た目はスキー場やジェットスキー、F-150のダッシュボードで自然に溶け込むデザインで、まさに「アクティブなライフスタイル」を意識した造形だ。音質面では、前モデルのHSTNと比べて6デシベル louder とされる。実際にバド・バニーニを再生して試したところ、音量の違いは明確に感じられ、高速移動時の風切り音を凌ぐには十分な性能があると評価できる。 また、テンプル先端の柔軟なチップや、オーキーレの伝統的な快適な防水ノーズパッドにより、装着感は良好。ただし、重量は66gと前モデル(53g)より重く、長時間の使用では頭部への負担が気になる。 フィットネス連携機能も一部体験。GarminのForerunnerスマートウォッチと連携し、Meta AI音声アシスタントで心拍数を確認できる。実際に「Hey Meta、私の心拍数は?」と尋ねると、ウォッチの表示値を正しく読み取ったが、スマートウォッチを見れば同じ結果が得られるため、実用性は限定的。 筆者はMeta AIの信頼性に懐疑的で、前モデルのレイバンと同様に、高度なAI機能や音声コマンドが不安定に反応するケースが多かった。そのため、この連携機能もまだ十分な信頼は得られない。 価格は499ドルと高め。実際の使用環境での性能や、長時間の装着感、AI機能の安定性を検証するまでは、その価値判断は保留。しかし、目立つデザインと強力な音響、スポーツ用途への適性を考えれば、その「ヤエーハウ!」という気分を楽しむ人には魅力的な一品と言える。