メタ、ミッドジャーニーのAI画像技術を自社サービスに統合へ
MetaがMidjourneyのAI画像生成技術を自社サービスに統合する新たなパートナーシップを発表した。Metaの新任AI最高責任者であるアレクサンドル・ワン氏は金曜日に、Midjourneyの「美的技術」をライセンスし、自社のモデルや製品に活用すると発表した。この提携は単なる既存サービスの導入にとどまらず、両社の研究チームによる「技術的連携」が行われると説明されており、AI画像生成の質と機能の深化が期待される。 ワン氏は「Midjourneyは技術的・美的卓越性を実現した真の業績を挙げており、彼らとより密接に協業できることを大変嬉しく思う」と評価。具体的な契約内容は明らかにされていないが、Metaは自社のAIアプリ「Meta AI」やFacebook、WhatsApp、InstagramなどにおけるAI画像生成機能の強化を進めており、その基盤としてMidjourneyの技術を活用する構えだ。特にMeta AIのソーシャルフィードはAI生成画像と動画を中心に構成されており、ユーザーが簡単に高品質なコンテンツを生成できる仕組みが整いつつある。 一方、Midjourneyの創設者兼CEOであるデイビッド・ホルツ氏は、同社が「独立したコミュニティ主導の研究ラボ」であり、投資家がいない状態を維持していると強調。提携の実施にあたり、独自性と開発の自由度は保持されるとしている。 MetaはOpenAIやGoogleに遅れをとらないAI戦略を展開しており、AI研究者を大規模な報酬で確保するなど、人材獲得にも力を入れている。ワン氏自身も、Metaが自らの関係会社Scale AIの49%を143億ドルで買収したことで、Metaに参画した経緯を持つ。 今後、両社が共同で開発する具体的な機能について、詳細は「間もなく」公表される予定だ。